ミニチュアと正方形の写真

posted by ale+design on 2009.08.29, under photography
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RICOHからGR DIGITAL Ⅲが発売されるというニュースを見て、
おお、やっとか!楽しみだなあと思ったとたん、マイカメラのCX1の後継機種、
CX2が来月発売されるというニュースも目に入り、すごくおどろきました。

CX1は2009年3月に発売だったので、わずか半年での新製品発表です。
GR DIGITAL ⅡからⅢの発売まで2年あいているのをみると、本当にはやいなー、と。
 
 
CX2の注目したい点は、写真好きとしてはなんといっても「ミニチュアライズ」機能。
本城直季さんのsmall planetから一気に流行りだした、
いわゆる「ミニチュア模型っぽい」写真の見た目を手軽に再現できるようです。
これはおもしろい!
正方形フォーマットでの撮影機能につづいて、ちょっとほれました。
高いタワーにのぼったときとか、これで撮ってみたい!

CX2のキャッチコピーは、「身近なアート、綴るまいにち。Art Diary」。
こういうの、好きです。
画素数やズーム倍率などスペック争いが激しいコンパクトデジカメの製品群で、
RICOHのものづくりには個性が感じられて、愛着がわきます。
単焦点レンズのGR DIGITAL といい、CXシリーズといい、アーティスト心をくすぐる製品群。
いつもガチンコなのではなく、手軽に毎日プチアートをするのには最適です。
こういう、スペック以外の部分でも楽しさあふれるカメラがどんどん増えればいいなと思います。

*****

そもそも自分がCX1に魅かれたのは、1:1の、正方形撮影モードがあったから。
むしろ、それがなかったらGR Digital Ⅱを買っていたかもしれないです。
それくらい、自分の中で正方形というのは、特別なんです。
なんでかというと、正方形で撮るのが、気持ちいいんです。ただそれだけ。

なんなんだろ。四角の構図が妙に肌に合うんですね。

なぜ正方形フォーマットにはまったかと言うと、Rolleiflexとの出会いにさかのぼります。
川内倫子さんの写真がものすごく好きで、何で撮っているのかを調べたらRollelで、
いろいろ調べたら Rollei3.5Fという機種が欲しくなって・・・ といった経緯。

Rolleiflex 3.5F。
6cm×6cmの正方形の形でフィルムに記録されます。
rollei

僕に写真を撮る楽しさを教えてくれた、フォトライフの相棒です。
今でも、たまに外に持ち出してはフィルムを入れて、カシャカシャ。
たくさんの思い出がこの愛機には詰まっていて・・・
とくに大学卒業後に北海道にいたときにはたくさんRolleiで写真を撮っていたので、
そのころの楽しかった思い出もいろいろよみがえります。
3,40年前のカメラですが、これからも大切に使って行こうと思います。

*****

話が色々前後してしまうのですが、
そういえば、さっきミニチュア写真のくだりで出てきた本城直季さんに関して、
最近感動した事柄をひとつ。

それはgood design company のブログに書かれている結構過去の記事にまつわる話なんですが、
なんかたまたま(いつみつけたんだっけなあ?)、本城さんについて書かれている記事をみつけたんです。

そこに、こんなくだりがありました。
「水野と本城さんとの出会いは4年ほど前。本城さんがまだ学生だった頃に遡ります。
作品を拝見して「これは!」と思った水野がラーメンズの小林賢太郎さんの
プロデュース公演「PAPER RUNNER」のポスター撮影をお願いし、
その後も仕事を通じて親交が深まりました。」

これって、すばらしいなと思いました。
水野学さんのような有名なデザイナーが、一学生の作品に目を留め、
自分の仕事をお願いする。
もちろん、学生時代から秀逸な作品作りをされていた本城さんも素晴らしいですが、
この文を読んで、水野さんの情報感度の高さ、フットワークの軽さに驚きました。
自分も、もっといろんな物を見て回って、自分の感性に響くモノに出会ったら
その作者の人に積極的にアプローチしたいなあと感じました。

※ ↑のくだりの元の記事は、こちらに飛んでからちょっと下にスクロールして、
2007/8/6 月曜日の「雑誌掲載情報」というエントリー。

 
 
 
・・・とここまで書いて、おもいだしました。
なんでこの記事にたどりついたのか。
「good design company ラーメンズ」みたいなキーワードで検索してたんだった。
これ書いてたときでした。笑

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