本あれこれ

posted by ale+design on 2009.11.08, under print
08:

最近本やブックデザインが自分の中でブームなので、
そんな話題について書いてみます。
 
 
まず、また最近小説を読みだしました。
疲れてるときはあまり読まなくなるので、本読む量は元気のバロメーターです。
 
novels
 
すべてがFになる 森博嗣 / センセイの鞄 川上弘美 を読みました。
同じく森博嗣さんのスカイクロラは2ヶ月程前に、移動時間を使って一気に読んでしまいました。
スラスラ読めました。なにより文章が美しくて。
いま、ナ・バ・テアを読んでます。
センセイの鞄はこれまでに読んだ川上作品の中で一番読みやすかったなあ。
どちらも素敵な空気感。素敵な読後感。
 
そもそも自分が読むのは、知り合いが面白いと言っていたもの中心で、
読み終わると実際面白くて大満足、といった感じです。
面白い作品を探すには、価値観が近い人からの口コミに尽きると思います。
そんな訳で、森博嗣作品、川上弘美作品、共におすすめしておきます!
また聞きならぬ、またおすすめですけど。
 
***
 
雑誌もいろいろ読んでます。
その中からいくつかご紹介。
 
magazines
 
BRUTUSの最新(11/15)号は表紙に有名人達の名刺がずらーっと並んでインパクトがすごかったうえ、
その中に自分が好きな森本千絵さんの名刺があったので、ジャケ買いしてしまいました。
「真似のできない仕事術」の特集です。
クリエイティブな人たちの仕事の仕方はとても参考になりますね〜。
 
ひとまず、「暮しの手帖」の編集長松浦弥太郎さんの
「手には暮らしぶりが出る」という言葉がなぜか心に響いたので、
朝にハンドクリームで手をマッサージするという習慣を真似し始めました。
加えて手首もマッサージ。マウスとキーボードいじってばっかいると腱鞘炎っぽくなるから。笑

 
あと、デザインの現場の2009/10月号も面白いです。
「これからの本のつくりかた」という特集。
電子ブックリーダーやBCCKといった電子メディアと本の連携の話題から、
ZINEをはじめとしたプライベートプレスのような新しい流通形態の話、
ギミックを駆使したアーティストブックあれこれなど、本の今が語られています。
 
ただ、自分の中で目に留まったのは雑誌「Hanako」のリニューアルの話。

近年売り上げが低迷していたのが、昨年夏の大々的なリニューアルを経て
10万部突破の大ヒットを記録する復活を遂げたという話です。
このエントリーで書いた「東京カフェ案内」という号を読んで以来、
書棚でなぜかHanakoに目が行くようになっていたんだけど、
表紙の印象やキャッチコピーの配置などが新しいアートディレクターによって
しっかりデザインコントロールされていたことがわかって、ああすごいなあと思いました。
 
***
 
あと、ラーメンズの講演以来、紙媒体のデザインに興味が出たので、
ブックデザインにも注目するようになりました。
大学時代のブックデザインの授業、もっともっと貪欲に勉強してればなーといっても後の祭り。

hikidashi

ひとまずコツコツ集めようと思っているのは、「デザインのひきだし」シリーズ。
この本は1冊ごとに印刷技術の1分野に絞って、とことん特集する情報誌です。
 
ひとまず、凸凹印刷・加工の⑤製本加工特集の⑦だけを買ってみました。
この本は、店頭で見たらわかると思いますが、それぞれのテーマに応じて実験的な装丁が行われているので、
本自体を作品として見るだけでも面白いです。

でも、この本は内容が濃すぎてまだじっくり読めてないから、
これからいろいろ勉強です。
ブックデザインは、コンテンツをいかに引き立たせるかを考えつつ
デザイン性も加えて行くという視点が、webデザインと似ているような印象。
使うのが印刷技術なのか、インタラクション技術なのかが違うところかな。
デザインの根本で通ずるとこいろいろ。

***
 
インプットはたのしいなー!
こつこつエネルギィためる日々です。
 

letterpress printing

posted by ale+design on 2009.08.01, under print
01:

このところ、活版印刷に興味を持ちだした。
きっかけはふたつ。

最初のきっかけは、先日見に行ったラーメンズの公演「Tower」で受け取った一枚の紙。

good design companyが手がけるグラフィックには期待していったんだけど、
予想を遥かに超えてきた。なんだこのかっこよさは。
講演を見る前の、この紙を手に取った時点で得られた大きな満足感。

控えめで丁寧な装飾がほどこされた美しい紙。しずかな佇まい。
towerパンフ

すばらしきぷくぷく。
なんという質感。
towerパンフ

なんというエレガンス。
towerパンフ

この紙は、平面RGBのWebデザインでは表現できないデザインが施されており、
とても興味深かった。ぷくぷくをずっとさわってた。

***

それからちょっと時間が経って、
Hanakoの秀逸号「東京カフェ案内」をぱらぱらめくってたところ、
アートディレクター佐野研二郎さんの連載で、活版印刷が特集されているのを見つけた。
これが、ふたつめのきっかけ。

そこには、名刺やはがきなどの印刷を手がけるお店「PAPIER LABO」が載っていた。
なんでも千駄ヶ谷にあるらしい。
活版印刷には興味があったものの、どうやったら作れるのか
全然知識がなかったので、この記事みつけてよかった。渡りに船!

さらに、記事内に在った、
「一枚一枚手作業で刷られたこだわりの名刺やカードには
作り手の気持ちがこもっているため、もらったら相手のことをもっと知りたくなる。
一枚の紙を介して、より深いコミュニケーションがうまれる」という内容の文章に、
うんそのとおりだなあと強く共感。

そうして、近々PAPIER LABOに行ってみようと思いながら、今日に至るのである。

****

そういった話を今日飲んでるときmuteというユニットの海ちゃんにしたら、
TOWERの紙は、インクをつかわないで活版を押すだけで施す、空押しの加工だと教えてくれた。
海ちゃんは紙屋さんにいっては、あっちの紙触りこっちの紙触りして長居するほどの紙好き。
さらに、PAPIER LABO周辺の方々や活版印刷を出来る人とかたくさん知っているらしく、
いろいろなことを教えてくれた。
イラレのデータを活版印刷するには、レーザーで樹脂をけずったものをよく使う、とか。
人も紹介してくれるようで、なんだかとても心づよい。
てはじめにale+designのレーベルカードを作りたくなったので、また改めて相談してみよー。

こういうの自由に試すの、たのしいだろうなー!
あふれる好奇心!

*****

最後に一応触れておくと、紙だけではなく、ラーメンズの講演も最高だった。
名前の音感とモノの性質との関係性のくだりが特に。とても知的。
コバケンの、マシュマロはなんとなく「マ・シュ・マ・ロ」っていうかんじだろ?
「ボルボ」は「ボルボ」て感じだろ?とかいうのにふむふむ共感しながら、
その後の片桐のピンボケなたとえにあごがはずれそうになるくらい笑った。
キャンプの話も面白かったなあ。
2時間ずっとニヤケ顔のまんまだった。

また絶対観たいなあ。

東京カフェ案内

posted by ale+design on 2009.07.26, under foods&drinks
26:

今週は、作品作り週間。
最近は友人のポートフォリオサイト作りに精を出してます。

今日は家で作業するつもりだったんだけど、
久しぶりのおひさんがもったいないので、外に出ることにしました。

という訳で、中目黒のcombineというカフェへ。

combineのホームページ。内装の雰囲気はこちらから。
http://combine.jp/

本棚
本ずらっとならんでて、読み放題。
なんもないときぶらっと来たら、長居しちゃいそう。

ウィルキンソン
ウィルキンソンでカメラ試し撮り。
この瓶がかっこいいんだよなあ。
カメラは正方形フォーマットがとれるとこに惚れた、コンデジCX1。
せっかく買ったからもっとたくさん撮っていこー。

ここに来たきっかけは、Hanako
男でも十分たのしめる女の子雑誌Hanako。
今月号の特集は、「東京カフェ案内」。
サブ特集なんかを眺めると、「Art × Cafe : 文化とカフェのある休日」。
こりゃいいねー。こういうタイトルだとすぐ買ってしまう。

カフェは数えきれないほどあるから、どれに入ればいいのかわからない。
確実なのは、知り合いづてにいいとこ教えてもらうことなのだけど、
適当に探して行ってみる、っての結構してる。

combineは、外国人のお客さんも多くて、中目っぽいいい雰囲気。
イスの座り心地もよかった。ここ結構大事なポイント。
あとソファ席もあって、何人かで来るのにもいいかも。

個人的にテンションあがったのは、radioheadがかかってたこと。
聞いたことない曲の並びだったから、ベスト盤だったのかなあ。
高校・大学のころよく聞いてたなあ、としみじみ。
慣れ親しんだ音楽を耳にしながら、作業に没頭することが出来ました。

最近は仕事が忙しいので、近日公開!という断言は出来ないのがつらいとこですが、
とてもいいものづくりをしているユニットのサイト、
自分としても気合いをいれて作っていて、早くお披露目したいなあと思います。
ゴールは見えた!

よし、ひきつづきがんばっていくかー!

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