new year × printing

posted by ale+design on 2009.11.26, under diary, print
26:

とうとう本格的な冬到来ですね。

といっても、今日なんかはまだ最高気温が15℃を越えていたようだし、
晴れて暖かい日も意外と多いのだけど。
先週末の三連休なんかは、
土・月は暖かかったので外に出かけていてとても気持ちよかったのですが、
日曜日はめっちゃ寒くて、ちょっと外に出るなりすぐ挫折。
食材買い込み家に戻り、ぬくぬく大掃除を始めたり。

特に朝夜はだいぶ冷え込んで大変です。
寒くなってもストーブの前でだらだら出来ない東京の冬は苦手なので。
仕方ないから、朝タイマーで起きる30分前に暖房をつけるようにして、
がばって起きてすぐ暖かいお湯で手を洗う。シャワー浴びる。
夜はホットミルクでぬくもりを。電子レンジの「牛乳あたため」が大活躍。

こうして日々がんばっております。
 
 
***
 
 
ところで、そろそろ諸処で年の瀬感が出てきているわけですが、
そんななか自分にはめずらしく早々に来年の準備を始めました。
というか、来年の準備というより、気に入ったモノがあったから買っただけなのだけど。
 
 
何かというと、カレンダーです。2010年。
2つ買いました。1つは家、1つはデスク用かな。
 
 
まず1つ目は、papier laboの月めくりカレンダー。
先々週あたりだったかな、渋谷から原宿、表参道界隈を買い物ついでに散歩していたときに
パピエラボのお店に行って、その時購入しました。

papier01

さっそく壁につるして。
papier02

papier03

活版で印刷されています。味があっていいなあ。
字組みも整然としていて美し。
papier06

papier04

ずっと行きたかったパピエラボ。
活版印刷に関すること全般を取り扱うお店です。
店員の方がとても親切で、紙と印刷のことをいっぱい質問したら
丁寧に教えてくださって、とても勉強になりました。
これまでに作った名刺とかショップカードのサンプルも100枚近く見せて下さって。
いいデザインいっぱい。
ale+designのカード、どうしようかなあ。
かっこいいの作りたいなー!
 
 
***
 
 
んで2つ目は、JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)の日めくりカレンダーです。
公式ページはこちら→ http://365.jagda.org/jp/

JAGDA

このカレンダーは、365人のグラフィックデザイナーが1人1日、365日全然違うデザインで、
しかも各々紙も違えば印刷加工技術も違うという、手の込んだカレンダーです。
特殊プリントの見本がいっぱい。来年は毎日めくって楽しみたいなあと思います。
これなら面倒くさがりなおれにも、日々使い続けられそう!

こちらは、勉強も兼ねてデスクに置く用にします。
 
 
***
 
 
いやー、あと1ヶ月で来年ですね。1年があっという間に感じます。
残り1ヶ月ラストスパートで仕事を頑張って、冬休みにはゆっくり1年の疲れをとろうと思ってます。

今年の冬は結構ゆっくり北海道を満喫できそうな予定。
めっちゃ楽しみ!

本あれこれ

posted by ale+design on 2009.11.08, under print
08:

最近本やブックデザインが自分の中でブームなので、
そんな話題について書いてみます。
 
 
まず、また最近小説を読みだしました。
疲れてるときはあまり読まなくなるので、本読む量は元気のバロメーターです。
 
novels
 
すべてがFになる 森博嗣 / センセイの鞄 川上弘美 を読みました。
同じく森博嗣さんのスカイクロラは2ヶ月程前に、移動時間を使って一気に読んでしまいました。
スラスラ読めました。なにより文章が美しくて。
いま、ナ・バ・テアを読んでます。
センセイの鞄はこれまでに読んだ川上作品の中で一番読みやすかったなあ。
どちらも素敵な空気感。素敵な読後感。
 
そもそも自分が読むのは、知り合いが面白いと言っていたもの中心で、
読み終わると実際面白くて大満足、といった感じです。
面白い作品を探すには、価値観が近い人からの口コミに尽きると思います。
そんな訳で、森博嗣作品、川上弘美作品、共におすすめしておきます!
また聞きならぬ、またおすすめですけど。
 
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雑誌もいろいろ読んでます。
その中からいくつかご紹介。
 
magazines
 
BRUTUSの最新(11/15)号は表紙に有名人達の名刺がずらーっと並んでインパクトがすごかったうえ、
その中に自分が好きな森本千絵さんの名刺があったので、ジャケ買いしてしまいました。
「真似のできない仕事術」の特集です。
クリエイティブな人たちの仕事の仕方はとても参考になりますね〜。
 
ひとまず、「暮しの手帖」の編集長松浦弥太郎さんの
「手には暮らしぶりが出る」という言葉がなぜか心に響いたので、
朝にハンドクリームで手をマッサージするという習慣を真似し始めました。
加えて手首もマッサージ。マウスとキーボードいじってばっかいると腱鞘炎っぽくなるから。笑

 
あと、デザインの現場の2009/10月号も面白いです。
「これからの本のつくりかた」という特集。
電子ブックリーダーやBCCKといった電子メディアと本の連携の話題から、
ZINEをはじめとしたプライベートプレスのような新しい流通形態の話、
ギミックを駆使したアーティストブックあれこれなど、本の今が語られています。
 
ただ、自分の中で目に留まったのは雑誌「Hanako」のリニューアルの話。

近年売り上げが低迷していたのが、昨年夏の大々的なリニューアルを経て
10万部突破の大ヒットを記録する復活を遂げたという話です。
このエントリーで書いた「東京カフェ案内」という号を読んで以来、
書棚でなぜかHanakoに目が行くようになっていたんだけど、
表紙の印象やキャッチコピーの配置などが新しいアートディレクターによって
しっかりデザインコントロールされていたことがわかって、ああすごいなあと思いました。
 
***
 
あと、ラーメンズの講演以来、紙媒体のデザインに興味が出たので、
ブックデザインにも注目するようになりました。
大学時代のブックデザインの授業、もっともっと貪欲に勉強してればなーといっても後の祭り。

hikidashi

ひとまずコツコツ集めようと思っているのは、「デザインのひきだし」シリーズ。
この本は1冊ごとに印刷技術の1分野に絞って、とことん特集する情報誌です。
 
ひとまず、凸凹印刷・加工の⑤製本加工特集の⑦だけを買ってみました。
この本は、店頭で見たらわかると思いますが、それぞれのテーマに応じて実験的な装丁が行われているので、
本自体を作品として見るだけでも面白いです。

でも、この本は内容が濃すぎてまだじっくり読めてないから、
これからいろいろ勉強です。
ブックデザインは、コンテンツをいかに引き立たせるかを考えつつ
デザイン性も加えて行くという視点が、webデザインと似ているような印象。
使うのが印刷技術なのか、インタラクション技術なのかが違うところかな。
デザインの根本で通ずるとこいろいろ。

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インプットはたのしいなー!
こつこつエネルギィためる日々です。
 

designtide tokyo 2009

posted by ale+design on 2009.11.02, under exhibition
02:

土曜日に、ミッドタウンで開催されているDESIGNTIDE TOKYO 2009を見に行ってきました。

tide
 
 
 
このまえwebsiteを公開したmuteの展示は大盛況のようで、
色々な方面からの反響が集まってきている様子。
いいモノづくりをし続けている二人が、素晴らしいチャンスをつかみ取ろうとしてます。
二人とも、とても自信に満ちた表情で応対をしていて。
これを機に、二人が世にでていってくれると、自分としてもこの上なくうれしいです。

muteは、こんなに素晴らしいプロダクト作るユニットです。↓
シンプルな構成、十分な機能性、そして美しい佇まい。
 
 
tie: 一冊掛けのマガジンラック
magazine01

本の重みだけで、どんな本でもうまくひっかかってくれる。
秘密はゴムのコーティングだそうな。
tie2
 
 
till: ひっかけたり置いたり、いろいろ便利
till
これも、台の部分がゴムですべりにくくなってるなど、良く工夫されているなあと感心。
ゴムと金属の組み合わせも、デザイン的に鈍くなってないというか、一体感があるというか。
 
 
apollo: 着脱可能なランプシェードの照明。
apollo
一枚の丸をひねることで作られるシェイプを活かしたランプシェード。
皮革、金属、フェルトなど、いろんな素材感を楽しめる。
 
 
 
ひいき目でもなんでもなく、どれも、とても素晴らしいプロダクトだなあと思いました。
特にtieは、みんなが煩わしく思っているであろうことをシンプルな方法で解決してて、
自分の中でとても大きなインパクトがありました。

本当に欲しいと思うモノって、なかなか無いけど、ほんと、全部かっこいい。
部屋に来たことある人はわかるかもしれないけど、完全に自分の好みとマッチしてるのです。:)
 
 
***
 
 
他に面白いなと思ったのは、Phillip Donさんの、本棚と一体化した机。
実用性もあるし、飾りとしても面白いし、使う人の発想で色々使い方がうまれそう。
desk
 
 
3-1 designさんの文房具あれこれもとてもインパクトがありました。
ホームページにきれいな写真が載ってます。
おきあがりこぼしのような鉛筆や網の目に広がるテープは目からウロコ。
素材の知識と、それをモノに落とし込む応用力がすごいなあと思いました。
面白い発想もあるものだなあと。
 
 
あと、倉本仁さんのRock vaseという花器は、剣山の形状がデザインされていて面白かった。
花を挿したときの佇まいも、花器からこもれるカラフルな光もとてもきれい。
 
 
あと、marketの方にあったのでよかったのは、
Normal Timepiecesの時計
要素を限界まで引き算していて、シンプルでかっこよかった。
買いたい衝動が走るも、時間を置いて考えよう・・・とひとまず退散。
 
 
たっぷり時間をかけて全てのブースを回りましたが、
面白い発想のものがいろいろあって、勉強になるわ、刺激をうけるわ。
本当に楽しい、洗練されたイベントでした。
 
 
***
 
 
この日は他にも、MIDTOWNのdesign touchの一環で行われていたIDEOの展示もみてきました。
IDEOの体系だったデザインプロセスは勉強しておいたほうが良さそうだなあ。
 
 
この週末〜火曜の祝日にかけては、神宮外苑ではTokyo Designers Weekも行われているし、
他にも、good design exhibitionや、21_21でやってる深澤直人さんと藤井保さんの展示会とか、
青参道アートフェアとか、デザイン/アートの催しものが盛りだくさん。
まさしく芸術の秋ですねえ。
 
火曜日も祝日だし、またいろいろ巡ってみてこようかなーと思います。
 
 

mute ウェブサイト

posted by ale+design on 2009.10.22, under creation, web, works
22:

http://mu-te.com/

友達のプロダクトデザインユニット、muteのwebサイトがとうとう公開になりました。
週末やら祝日やらを使ってコツコツ作ってきたサイト。
時間はかかりましたが、その分とても満足の行く出来です。
よかったよかったー。

muteの二人も、最後の最後までひたすらクオリティを上げるべく
色々指摘してくれたり、レイアウトを渡してくれたり、
クライアントというよりパートナーとして、これ以上ないほど熱心に関わってくれました。
二人の要求レベルがとても高く、ずっと、テンション高く向き合ってくれたからこそ、
自分もずっとモチベーションを保ち続けてがんばることが出来たんだと思います。
ウミチャンケンチャン、ありがとう。
いやあ、楽しかった。
 
今回は時間をふんだんにかけさせてもらった分、
技術的にも色々と試行錯誤が出来て、勉強になったし、
音楽を初めて作ったりもしたので、いい経験になりました。
またいずれ、技術面やデザイン面のまとめなんかをブログにのせるかもしれません。

作り込みには終わりは無いので、
ちょこちょこ気になるところとかブラッシュアップしようと思いますが、
ひとまず、一段落。自分おつかれさまでした。
仕事だけでも十分忙しいのに、良くやった!笑
 

muteweb
 
 
このサイトは現段階ではまだ作品数が少なく、完成形が見えていません。
今後作品をアップして増やしていくことで少しずつ完成に近づいていくwebサイトなので、
あとは二人に一歩一歩、がんばっていってほしいなと思います。

 
muteのサイトをみた方は、ぜひフィードバックをくれるとうれしいです。
メール、コメント、電話、酒の場、なんでもかまいません。
今後の成長のため、いろんな意見を参考にしたいなあと思います。
 
 
***

  
さてさて、これからはひとまず小休止&勉強期間。
外でていろんなもの見たり、人とあったりもしたい。
あと、買い物なんかもしようかな。笑 バンドもしたい。運動もしたい。

あ、でもやっぱ結局webとか、インタラクティブなものを作りたくなるんだよなあ。
こんな楽しいサイトがあるんだもんなあ。中村勇吾さん率いるTHAの新作。
http://wonder-wall.com/
こういうの作れるようになりたい!
 
 
まあまあ、とりあえずこのmuteのサイト制作を皮切りに、
またいろんなことにチャレンジして、高みを目指してがんばります。

 
***
 
 
muteは今月末にmidtownで開催される、designtideにも出展します。
近場にいる人はぜひ訪れてみてください!
http://www.designtide.jp/09/jp/sites/mainsite.php
 
 

静かなもの

posted by ale+design on 2009.09.08, under creation
08:

静かな、穏やかなものが好きです。

タイムリーさには欠けますが、近頃のブックマークから
そんなモノをちらほらあげてみます。
 
 
* photo – 小さな教会の写真。
http://www.behance.net/Gallery/Small-Churches/196848

* blog – 活版印刷に関するブログ。
http://www.beastpieces.com/

* music – 映画BABELのテーマ – bibo no aozora

* music – JET – move on

* web archive – minimal sites : ミニマルなデザインのアーカイブ。
http://www.minimalsites.com/

* web archive – siimple : シンプルなデザインのアーカイブ。
http://www.siiimple.com/

* websites
http://www.lilliline.com/
http://www.beyes.jp/men/recommend/01/
http://www.artless.co.jp/
http://www.nssgraphica.com/
http://www.le-in.net/
http://www.w0w.co.jp/
http://www.cailoghi.it/
 
 
***
 
 
最近、仕事/プライベートワークを問わずに、
静かな雰囲気のもののデザインを手がける事が前より多くなってきました。

もともと自分の好きなものを考えると、穏やかなものとかゆとりのあるものが好きだから、
好きなトーンと求められるトーンが一致したときは、自分としても
より実力を出せるんだろうなあ、と漠然と感じています。
 
 
デザインの仕事というのは、見た目や機能を整えることで問題を解決することだから、
モチーフの得意不得意に関わらず、自分の感性をフル稼働させて、
課題となる仕事にマッチしたデザインソリューションを提案する能力が求められます。
そういう意味では、いろんなトーンを作り出せるデザイナーは
引き出しが多いということになるから、そう出来るよう日々努力しているつもりです。
そういう部分が、デザインの楽しいところでもありますし。
 
 
ただ、以前どこで読んだかは覚えてないのだけど、
「デザインをいくら抑えても、いくら様々なデザイントーンを意識しても
じんわりにじみ出てくる独特の雰囲気がある。それがデザイナーの個性である」
といった趣旨の言葉をみたことがあって、以前はピンとこなかったんだけど、
最近はなんとなくうなずいてしまうところがあります。

自分のデザインを見ていると、どことなく自分がかもしだされるんですね。
なんだろ、トーンを作りきれてないとか、勉強不足もあるのかもしれんけど。
 
 
ただ、多くの著名なデザイナー/アートディレクターの作品を見ていても、
どんな種類の仕事をやっても、その人達の趣向がよく出ているような気がするんです。
やっぱ、人それぞれのバックグラウンドがその人となりを作り、
そしてそんな人となりが、デザインに反映されて行くんだろうなあ。
 
 
***
 
 
最近は、運がいいことに、自分の趣向と近い人と一緒に
ものづくりをする機会が少しずつ増えつつあるので、
とても刺激的で、うれしく感じます。
今すぐに、一気に、という訳には行かないと思うけど、
感性がフィットするいろいろな人やモノとの出会いが増えて、
もっともっと好きな物の連鎖がうまく広がっていくといいなー。

んまあ、ひとまずそんなご縁にもっと巡りあうためにも、
自分からもどんどん好きなモノを発信して行こうと思う今日この頃。
 
 
 
 
PS 実はにぎやかなものも好きです。

phish – 自由を体現するjam band. アメリカ生活で大好きになりました。

そのあたりも、またこんど。
好きな物いろいろ。
 
 

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